福岡市南区和田4丁目。
住宅街の中にふわりと漂う、あの香ばしいタレの匂い。
うなぎの黒田屋は、地元で長く愛され続けている名店です。
これまでは出前でその味を楽しんでいましたが、今回は久しぶりにお店へ直接足を運んでみました。
駐車場に車を止めた瞬間、車内にまで入り込んでくる焼きの香ばしい匂い。
それだけで、今日のご馳走への期待がぐんと高まります。
今回は、贅沢にも中までうなぎが敷き詰められた「うなぎ丼(梅)」を堪能してきました。
一見コンパクトながら、食べ進めるほどに驚かされるそのボリュームと、老舗ならではの確かな味わいを詳しくレポートします。
香りに誘われて。福岡市南区「うなぎの黒田屋」へ
福岡市南区和田にある「うなぎの黒田屋」は、私にとって馴染み深いお店の一つです。
これまでは出前をお願いして自宅でゆっくりと味わうことが多かったのですが、今回はその焼きたてのライブ感を求めて、店舗を訪問することにしました。
お店の駐車場に車を滑り込ませると、窓を開けるまでもなく、うなぎを焼く香ばしい匂いが出迎えてくれます。
この匂いだけで、すでにご飯が食べられそうなほど。 出前で届く重箱のワクワク感も捨てがたいですが、お店の入り口へ向かうまでのこの高揚感は、店舗訪問ならではの特権です。
お品書きと価格帯。せいろ蒸しと鰻丼の絶妙な設定
店内に入り、改めてメニューを眺めます。 黒田屋のラインナップは、大きく分けて「せいろ蒸し」と「うなぎ丼」の二本柱です。
せいろ蒸しは松が3750円、竹が3400円。
一方でうなぎ丼は、梅が3750円、松が3400円、竹が3000円という設定になっています。
特筆すべきは、うなぎ丼の「梅」が最も高価な設定である点です。
一般的なお店では「松」が最高級であることが多いですが、ここでは「梅」が、ご飯の中にもうなぎが隠れているという豪華仕様。
せっかくお店に来たのだからと、今回はこの「うなぎ丼(梅)」を注文することに決めました。
蓋を開けた瞬間の驚き。期待を裏切るボリューム感
注文を済ませて、ほどなく運ばれてきたのは、少し小ぶりの器でした。
第一印象は、正直に申し上げると「あれ、うなぎ丼ちっちゃいかな?」という意外なコンパクトさ。
しかし、その控えめな外観に惑わされてはいけませんでした。
蓋をそっと持ち上げると、中からは大きなうなぎが3切れ、堂々とした姿で現れます。
タレがしっかりと染みたご飯の熱気とともに、あの香ばしい匂いが一気に広がりました。
脇を固めるのは、透き通ったお出汁が美しい「きも吸い」。
そして、福岡の食卓には欠かせない高菜と沢庵の小鉢です。
このシンプルな構成が、主役であるうなぎの存在感をより一層引き立てています。
至福の層。どこを食べてもうなぎに当たる「梅」の底力
さっそく箸を入れて驚いたのは、見た目以上の密度の濃さです。
「ちっちゃい」と感じたのは器の直径だけで、中には驚くほどのボリュームが詰まっていました。
そして、メニューの解説通り、食べ進めるうちに驚きの仕掛けが姿を現します。
ご飯とご飯の間に、もう一層、うなぎの蒲焼が贅沢に挟み込まれているのです。
上段のうなぎを楽しみ、その下のタレが染みたご飯を頬張ると、また新たなうなぎに出会える幸せ。
どこを掬っても、必ずうなぎとご飯が一緒に口の中へ運ばれてくるという、まさに理想的な「うなぎ丼」の形がここにありました。
熟練の焼きと、ふっくらご飯のハーモニー
肝心の味ですが、これぞ老舗の仕事と言わんばかりの完成度です。
うなぎの表面は、炭火の香ばしさがしっかりと感じられる絶妙な焼き加減。
身はふっくらと柔らかく、脂の乗りも程よい加減で、重たさを感じさせません。
タレは甘辛さのバランスが絶妙で、ご飯のひと粒ひと粒までしっかりと味が染み渡っています。
このタレが染みたご飯だけでも、立派なご馳走と言えるほどです。
ふっくらと炊き上げられたお米がタレを適度に吸い込み、うなぎの旨味を最大限に受け止めていました。
自分へのご褒美。完食後の高い満足度
食べ始める前は「少し足りないかもしれない」などと余計な心配をしていましたが、食べ終える頃には心地よい満腹感に包まれていました。
ご飯の中からも現れるうなぎのサプライズによって、最後の一口までその旨味を堪能できるのは、この「梅」ならではの醍醐味です。
一膳を完食すると、心もお腹も存分に満たされるボリュームがありました。
何気ない日常の中で、うなぎをいただく機会はそう多くはありません。
だからこそ、お店を訪れて、あの香りに包まれながらいただく一杯は、背筋が伸びるようなありがたみを感じさせてくれます。
幸せな瞬間を何度も噛み締めながら、あっという間の完食でした。
出前で慣れ親しんだ味も格別ですが、やはりお店でいただく「焼き」の香ばしさは代えがたいものがあります。
自分への労いや、大切な誰かと少し贅沢な時間を過ごしたいとき。
南区和田で長年暖簾を守り続ける黒田屋のうなぎ丼は、間違いのない選択肢だと言えるでしょう。
感謝の気持ちを込めて、ごちそうさまでした。
6. 店舗情報まとめ
- 店名:うなぎの黒田屋
- 郵便番号・住所:〒811-1343 福岡県福岡市南区和田4丁目10−25
- 電話番号:092-551-1277
- 営業時間:11:00〜20:30(※状況により変動の可能性があるため要確認)
- 定休日:水曜日
- 特徴:南区で長く愛されるうなぎ専門店。
出前対応も盛んで、地域に根ざした老舗の味が楽しめる。 - ターゲット層:家族連れ、お祝い事、自分へのご褒美ランチ、老舗の味を求める方。
- おすすめポイント:うなぎ丼「梅」は、ご飯の中にも蒲焼が入っている贅沢仕様。
- 公式サイト:https://unaginokurodaya.com/
- 注意点:駐車場は完備されていますが、混雑時は香りに誘われたお客さんで賑わうため、時間に余裕を持っての訪問がおすすめ。

