用事を済ませ、黄砂で汚れた車を洗車したあと、気がつけばちょうど昼どきになっていました。
その瞬間、ふと「吉野家の牛丼が食べたい」という欲が一気に湧き上がり、最寄りの「吉野家」を検索して向かいました。
ここ数年、牛丼を食べるなら「牛丼(並)つゆだく+おしんこセット」という自分なりの定番スタイルがあり、店に着く前からその味を思い浮かべていました。
安価でありながら、しっかり満足できるこの組み合わせは、忙しい日のランチにもぴったりです。
吉野家らしいスピード感と安定の味を求めて訪れた一杯を、あらためてご紹介します。
お店の印象
吉野家 東光寺店は、博多区を走る筑紫通り沿いにあり、博多駅方面に向かって車を走らせるとすっと立ち寄りやすい位置にあります。
道路の流れも扱いやすく、運転中に「そろそろ昼ごはんでも」というタイミングで見つけると、自然とウインカーを切って寄ってしまうような安心感があります。
ただし、反対車線から入るとなると途端にハードルが上がります。
交通量が多いこともあって右折で入るのは気軽とは言えず、博多駅方向から利用するのはおススメできません。
博多駅方向に向かいながら利用する場合、駐車場は入りやすく、出やすい造りになっているものの、駐車台数は多くありません。
私が訪れたタイミングが悪かったのか、空きが出るまで15分ほど待つことになりました。
「吉野家で駐車待ち」という経験はあまり多くありませんが、タイミングが悪かったのでしょう。
店内に入ると、いかにも吉野家らしい雰囲気が広がります。
一人客向けのカウンター席があり、忙しい日の昼食にも向いていますが、席幅がやや狭めで少し窮屈に感じました。
とはいえ、手早く食べることを前提とした作りなので合理的ではあります。
おひとり様の場合、テーブル席もありますが、店内のレイアウト上、選びやすさで言えばカウンターが主役。
混雑時間帯は男性一人客が中心で、昼食どきは特に人の出入りが多く、常にザワザワとした雰囲気です。
注文方式はセルフカウンター式。
後ろに人が並び始めると、どうしても急かされるような気になってしまうのは本音です。
メニューをゆっくり選びたい人にとっては少しプレッシャーがあるかもしれません。
事前に店舗入り口前のメニュー表で確認されることをお勧めします。
それでも吉野家の魅力は「早い・安い・うまい」がブレずに成立していること。
この店舗も例外ではなく、注文から提供までのスピード感は群を抜いています。
メニュー紹介(吉野家の牛丼)
吉野家といえば牛丼のイメージが強いですが、現在のメニューはかなり幅広く、定食・季節メニュー・カレー・朝食などバリエーションが豊かです。
東光寺店のメニュー表も、見慣れた牛丼のほか、健康志向の高い人向けのサラダセット、ボリューム重視の定食、持ち帰り需要に対応した弁当などが並びます。
価格帯は牛丼(並)が498円という手頃さ。
福岡の外食ランチ相場が700〜1,200円程度であることを考えると、牛丼セットで700円台に収まる吉野家はコスパ面で圧倒的に優秀です。
注文の選択肢もわかりやすく、並盛・大盛・特盛のサイズ選択と、汁量や玉ねぎの有無を細かく指定できるのが嬉しいところ。
食べ慣れている人ほど「自分のベスト牛丼」を確立しているので、こうしたカスタムの自由度はありがたいポイントです。
気になる点といえば、やはり 「コスパ」「早さ」「味の安定感」。
そのすべてを満たしてくれるのが、今回の「牛丼(並)つゆだく+おしんこセット」でした。
食べたメニューのご紹介
【牛丼(並)つゆだく】
注文からほどなくして運ばれてきた牛丼(並)つゆだくは、見た瞬間に「今日は当たりだ」と感じさせる仕上がりでした。
つゆだくにすると、丼のごはんが急に魅力的になります。
味わいは、つゆの甘みと紅ショウガのバランスが心地よく、牛肉の脂の旨味が柔らかく広がります。
つゆだく特有の「ご飯にしっとり絡む一体感」が強まり、食べ進めるほどに箸の動きが早くなるような、クセになる味わいです。
今日の牛丼の食感は、牛肉は柔らかく煮込まれており、玉ねぎの食感と甘さがアクセントになります。
牛バラの旨味がつゆに溶け込み、そのつゆがさらにご飯へと浸透していくことで、やさしい食べ応えの一杯に仕上がっています。
仕上げに七味をまんべんなく振り、紅ショウガをたっぷり乗せ。
この組み合わせは鉄板で、脂のコクをリセットしながら食べ進められ、飽きることがありません。
「いつもの吉野家よりおいしい気がする」と感じたのは、おそらくつゆの濃度が絶妙だったからでしょう。
つゆだくとはいえ薄まることなく、味がしっかり決まっていました。
こういう日があるから、吉野家の牛丼は時々むしょうに食べたくなるのだと思います。
【おしんこセット(お新香・味噌汁)】
おしんこセットは、牛丼の濃い味を受け止めてくれる名脇役です。
学生だった頃、牛丼を食べられるのは財布にお金がある時でした。
さらに、お新香やみそ汁を別に注文するなど、とてもお金に余裕があるときしか食べられなかったのです。
大人になって、お新香とみそ汁が注文できるようになったときは嬉しいものでした。
お新香のポリッとした食感とほどよい塩気が、牛丼のつゆの甘さをリセットしてくれるので、食べるスピードを少し落としながら楽しめます。
味噌汁は優しい味わいで、具材自体はシンプルですが、熱々の状態で提供されることで満足度がグッと上がります。
牛丼と一緒に飲むと油分がすっと流れ、口の中が整う感じが心地よいです。
定番の組み合わせとはいえ、牛丼の味を最大限に楽しむためには欠かせない存在です。
価格とコストパフォーマンス
今回の会計は以下の通りです。
・牛丼(並)つゆだく:498円
・お新香・みそ汁セット:217円
―― 合計:715円
これでお腹も心も満たされるのだから、外食ランチとしては抜群のコスパです。
福岡市内のランチは1,000円を越えることが普通になってきていますが、吉野家はほぼ700円台で収まる安心感があります。
しかも提供スピードがとにかく早い。
「早い・安い・うまい」を体現し続けているブランドだからこそ、忙しい日の昼食に強い味方になります。
感想
久しぶりに食べた吉野家の牛丼は、懐かしさと「やっぱりうまい」という安心感の一杯でした。
つゆだくの濃度も理想的で、紅ショウガとの相性も文句なし。
おすすめのシチュエーションは、
・ひとりで手早く済ませたいランチ
・仕事の合間の短時間ランチ
・安く済ませたいランチ
など、多岐にわたります。
「また来よう」と思いました。
店舗情報まとめ
・店名:吉野家 東光寺店
・住所:〒812-0896 福岡県福岡市博多区東光寺町1丁目5−2
・電話番号:092-415-3041
・営業時間:24時間営業
・定休日:なし
・駐車場:あり(ただし台数少なめ)
・混雑時間帯:ランチ時間帯。駐車待ちが発生することあり。
・おすすめポイント
① 圧倒的な提供スピード
② 価格以上の満足度
③ 安定の味とつゆだくの魅力
・ターゲット層:ビジネスパーソン、車移動が多い人
・注文方式:カウンターで注文。後続が来るとやや焦るため事前確認推奨。
・公式サイト:https://stores.yoshinoya.com/yoshinoya/spot/detail?code=ysn_044625

