大分県別府市を訪れたら絶対に外せないご当地グルメといえば、別府冷麺です。
ネットで検索すると必ずと言っていいほど名前が挙がる超有名店が、今回ご紹介する「胡月(こげつ)」です。
昭和二十年代に満州から引き揚げてきた先代が、冷麺を和風にアレンジしたのが別府冷麺の始まりとされており、まさに発祥の店として歴史を刻み続けています。
しかし、ネットの口コミを見てみると「麺がカチカチに硬い」という声が目につき、少し不安になる方もいるかもしれません。
実はこのお店、注文時に伝えることで麺を柔らかめに調整してもらうことが可能です。
今回は妻と一緒に訪れ、麺を柔らかめにした名物の冷麺と、隠れた人気メニューである温麺(おんめん)の2種類を注文しました。
実際に食べ比べてみると、冷たいか温かいかという温度の違いだけでなく、スープから麺の質感まで全くの別物と言える驚きのこだわりが隠されていました。
名店が守り続ける伝統の味と、口コミの先にある注文のコツを、実体験ベースで詳しくレポートします。
別府冷麺の名店「胡月」へ!口コミで噂の「麺の硬さ」を確かめてきた
大分県別府市には独自の進化を遂げたご当地グルメが数多く存在します。
その中でも、とりわけ全国的な知名度を誇るのが別府冷麺です。
今回は、別府市内で冷麺の美味しいお店を検索すると必ず最上位に名前が挙がる超有名店、胡月を訪れました。
店内に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしくも活気のある雰囲気が漂っています。
このお店を訪れるにあたり、事前にインターネットの口コミをいくつかチェックしていました。
そこでは、スープの美味しさを絶賛する声が多い一方で、麺がカチカチに硬くて食べるのに苦労したという感想が少なからず見受けられました。
一方、温麺ならそんな硬い事はないなどの、あらたな情報もありました。
伝統的な別府冷麺は小麦粉やそば粉を配合した非常にコシの強い太麺が特徴ですが、初めて食べる人にとっては驚くほどの硬さかもしれません。
そこで、お店のスタッフの方に、麺の硬さについて直接尋ねてみると、ありがたいことに冷麺の麺は柔らかめでも対応できるとのことでした。
なるほど!
このような心遣いがあることを知っておくだけで、初めて足を運ぶ方の心理的なハードルは一気に下がるのではないでしょうか。
メニュー紹介:名物の冷麺と温麺を妻とシェア
今回はお店の味を多角的に楽しむため、冷麺の麺柔らかめと、もう一つの看板メニューである温麺をそれぞれ一杯ずつ注文しました。
冷麺好きの妻と一緒の訪問だったため、最初からどちらの味も半分ずつ分け合って食べる計画です。
お店の方にお願いしたところ、シェア用の取り分け皿をいただくことができました。
運ばれてきた2つの器を目の前にして、まずはそのビジュアルの違いに目を奪われます。
冷たい冷麺と温かい温麺は、単にスープの温度が異なるだけではないかと考えがちです。
しかし、実際に五感で味わってみると、その認識は大きな間違いであることに気づかされました。
結論から申し上げますと、この2つは温度の違いではなく、まったく別物の料理として考えたほうがいいです。
ベースとなる要素は共通していながらも、それぞれが独立した完成された一杯として異なる魅力を放っていました。
味の詳述:冷たいと温かいで「全くの別物」に変貌するスープと麺
冷麺(麺柔らかめ):太麺の心地よいコシを楽しむ
まずは、麺を柔らかめでお願いした冷麺から箸をつけました。
スープは美しく透き通っており、和風出汁の丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。
注目の麺ですが、柔らかめにしていただいたおかげで、口コミにあったようなカチカチ感は一切ありませんでした。
口に含むと、しっかりと茹で上げられたことによる適度な弾力が感じられます。
少し太めで、噛めば噛むほどに小麦とそば粉の風味が広がる、非常にコシの強い麺という表現がぴったりです。
これなら、硬い麺が苦手な方や小さなお子様でも、喉越しを楽しみながら美味しくいただけると思います。
冷麺好きの妻は、一口食べた瞬間からこの冷麺を気に入った様子でした。
冷たく締められた和風スープの酸味と、旨味の強いチャーシュー、そして太麺のバランスが絶妙で、冷麺ファンの心を掴んで離さない理由がよく分かります。
温麺:和風スープの旨味が染み渡る、至福の一杯
冷麺の美味しさに感動した一方で、私がより強く心を惹かれたのは温麺でした。
こちらのスープを一口飲むと、冷麺と同じベースでありながら、温められることで出汁の香りと旨味が何倍にも膨らんでいることに驚かされます。
ラーメンともうどんとも異なる、和風ベースの上品で奥深いコクがあり、体にじんわりと染み渡るような美味しさです。
麺は冷麺の太麺とは異なり、少し柔らかめの質感で仕上げられています。
この優しく滑らかな麺が、旨味たっぷりの温かいスープをしっかりと持ち上げてくれます。
スープと麺の一体感が素晴らしく、一口ごとに満足感が広がっていくのを感じました。
冷たい冷麺が持つキリッとした爽快感も魅力的ですが、この温麺が持つ深い味わいは、一度食べると病みつきになる魅力があります。
キムチの提供方法にも違いが!細部へのこだわり
食べ進めていくうちに、冷麺と温麺の設計における興味深い違いに気づきました。
それは、トッピングされているキムチの提供スタイルです。
冷麺は、最初から器のなかにキャベツの自家製キムチが組み込まれた状態で運ばれてきます。
これにより、食べ進めるうちにキムチの酸味と辛味がスープに溶け出し、爽やかな味の変化を自然に楽しむことができます。
一方で温麺の場合は、キムチが器の中には入っておらず、別皿に分けて提供されます。
まずは温かい和風スープそのものの純粋な旨味をじっくりと堪能してほしいという、お店側の計算されたこだわりが伝わってきます。
途中で別皿のキムチを投入すれば、温かいスープに心地よい刺激が加わり、また違った表情の美味しさに出会うことができます。
こうした細やかな提供方法の違いからも、冷麺と温麺がまったくの別物として完成されていることがよく分かります。
コスパと総合評価:2つの味をシェアして満足度は2倍に
今回は夫婦で冷麺と温麺をシェアしていただきましたが、この食べ方は非常に満足度が高く、おすすめの楽しみ方です。
口コミで噂になっていた麺の硬さについても、お店の方への相談次第で柔らかめに調整できることが分かり、大きな収穫となりました。
柔らかめに仕上げられた冷麺の心地よいコシと、温麺の奥深いスープの旨味を同時に味わえたことで、通常の2倍以上の満足感を得ることができました。
別府を訪れた際は、ぜひこの冷麺と温麺の決定的な違いを、ご自身の舌で確かめてみてください。
店舗情報
- 店名:胡月冷麺
- 郵便番号・住所:〒874-0919 大分県別府市石垣東8丁目1-26
- 電話番号:0977-25-2735
- 営業時間:11時00分~17時25分
- 定休日:月曜日、火曜日
- 特徴:昭和二十年代創業の別府冷麺発祥の店で、そば粉を配合した自家製の極太麺と和風出汁が特徴です
- ターゲット層:大分・別府の伝統的なご当地グルメを味わいたい観光客や、コシの強い麺が好きな地元の方
- 公式サイト:なし
- 注意点:駐車場は店舗横に用意されていますが、昼時は大変混雑するため時間に余裕を持った訪問がおすすめです

